4.『フランシス・ハ』
グレタ・ガーウィグが監督、脚本を書いた『Lady Bird(原題)』の
評判がとても良いようです。
早く日本で公開にならないかなあ、と楽しみにしています。
ということで、今回は私が大好きなグレタ・ガーウィグ主演作品。
『フランシス・ハ』(2014)
原題:『FRANCES HA』
監督:ノア・バームバック
音楽:ジョルジュ・ドリリュー
撮影:サム・レヴィ
出演:グレタ・ガーウィグ
NYでダンサーを目指すフランシスの日常を切り取った映画です。
親友に彼氏ができて、住むところがなくなったり
知り合いの家を転々としたり、ダンサーをクビになったり。
踏んだり蹴ったりなんだけど、どこか明るくて前向きな
フランシスがとても自然に描かれていて良いなあ、と思いました。
個人的にとても共感度の高い映画でした。終始、わかるわ〜、の連続。
どうしても好きなことだけをやりたくて、
周りに助けてもらいながらどうにか生活してる感じとか
恋愛には全く入っていけない感じとか
お金ないくせに思いつきでパリに行っちゃう感じとか
やっぱり田舎は面白くなくて、こんなところで生活するくらいなら
NY戻って仕事するか、ってなる感じとか
もう全部、わかるわ〜。
「この子いつまでふらふらしてるの、彼氏も作らないで」
って絶対言われてそう〜、ってか言われているよ〜、私は〜
ってなりました。
この言葉、あんまり好きじゃないんだけど、
あえて言うと”自分らしい”わけです、フランシスは。
フランシスを演じたグレタ・ガーウィグが、また良い。
彼女、そんなに特別美人でもないし、結構体大きいし
いわゆる海外女優って感じではないのだけど、味が良いのです。
最近の作品だと『20センチュリー・ウーマン』(2017)でアビー役、
赤髪のグレタ・ガーウィグがめちゃくちゃ可愛かったです。
彼女は、演技をしてるって感じさせない自然な演技をするので
映画を見てるっていうよりも、実際にいる人物の日常ムービー
見てるみたいな気分になります。
ー『フランシス・ハ』の音楽ー
主題歌にはデヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」が使われてて
この曲は監督のノア・バームバックが初めて買ったレコードなんだそうです。
フランシスがNYの街中をただひたすら走るシーンなんか
本当にぴったりでした。
あと、トリフォー作品でよく使われていたジョルジュ・ドルリューの音楽が
たくさん使われていて、全編モノクロで描かれてるあたりからしても
この作品はヌーヴェルヴァーグのオマージュなんだな、と思いました。
サントラ、すっごい良いです。
ずっっっっっと聞いちゃいます。
フランシスみたいに走るように毎日を過ごしたい。
今時の若い女の子をレトロなアプローチで描くことによって
より、作品の良さが際立ったんじゃないでしょうか!
とにかく、フランシス、めっちゃ好きです。
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